山という山に輝く世界遺産の棚田を作る民族 in 中国

山という山に輝く世界遺産の棚田を作る民族 in 中国

 

 

見渡す限りが山で、その斜面全部が棚田になっている場所が
ベトナムに近い中国雲南省、元陽にある。

 

そこに住む人たちは漢民族ではなく、
ハニという民族で、青い服を着ている。

 

 

山の途中から見渡す限りの美しい棚田を眺めていると、
遠い麓に帽子のようなものが動いているのが見えた。

 

 

耳を澄ますと、カシュッカシュッと何かを刈る音と、
かすかに人の話し声が聞こえる。
けれど肉眼では人間の姿は見えない。
帽子は移動し続けている。

 

 

どのくらい時間がたっただろうか。
その帽子は段々畑を登ってこちらに近づいてきた。

 

 

やがて自分の側まで来て、
数メートル離れた所に腰を落ち着かせた。
背には山積みの野菜や草を背負い、顔はよく日に焼け、
シワが見えた。

 

 

あいさつをして言葉を交わすとこぼれる笑顔から
多分20歳代だろうと予測する。
清らかな、誇りを感じる笑顔。

 

 

彼女は1分ほど休むとまた棚田を登り始めた。
その横顔は私のことや他のことに目もくれず、
ただ一歩一歩進むことに集中していた。
道路を渡り更に上の棚田へと登っていく。

 

 

どうやってこの小さな家の群衆が、この広大な土地を
美しく保っているのか、と想像もつかなかったけれど、
人間の手で、足で、一歩一歩運んで作られていた。

 

 

写真はその棚田の朝の様子。
雨季になると全ての山肌が水田となり、陽の光を受け輝く。

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