12年に一度のインドのお祭りクンブメーラで出会った人たちのお話

12年に一度のインドのお祭りクンブメーラで出会った人たちのお話

12年に1度開かれる、ヒンドゥー教のお祭りマハ・クンブメーラは56日間続きました。
私も期間中に何度か訪れ、特別なインドの空気や人の波を感じていました。

そのお祭りの帰りのバスで隣に座ったインド人のお兄さんが、
私とインド人のおばさんの間で膝をくっつけ小さくなって座っていました。
何時間もずっとです。

彼が時間を聞いてきたので携帯のデジタル時計をそのまま見せました。
でも彼は分からないと首を振ります。
デジタル時計は19:30を示しています。
でも数字が分からない、と。

IT国インドと言われるこの国に、数字が分からない、
もしくはデジタル時計の読み方が分からない人がいることにがく然としました。

そしてふと思い出しました。
1日に100万人以上が集まると言われるクンブメーラのお祭りのなか、
1人で小さなろうそくに火をともしながら
聖なる河の前で寂しそうにお経のような歌をずっと歌っていた男の子のこと。

多分10代の、身長は私と同じぐらいで
数日前に訪れた時も道端で1人、
ろうそくに火をともしながら横になって
目をつむって泣き声でずっと歌っていました。

その男の子も、バスで隣に座った男性も手ぶらで、着のみ着のままで、どうやって生きているんだろう、と思う風貌をしていました。

同じ着のみ着のままでも、家や家族や物を持たないことを選んだサドゥたちは、クンブメーラのお祭りの間楽しそうに自由そうに過ごしていました。

物がなく貧しく寂しそうな人、
物がなく貧しくてもキラキラしている人、
物があってお金もあっても寂しそうな人、
物があってお金もあってキラキラしている人、
自分はいったいどれになりたいんだろう、と考えました。

やっぱり自分は、人と触れ合いながら、学び、温かい感情を渡して受け取り、自分の持っているモノやできることを人に渡すことができて、そのやり取りの中で生きていきたい、と思いました。

物というよりは時間や思いを渡して受け取りたいと思うんです。
あまり物は関係ないようです。

物はいつかは持っていけなくなるけれど、生きてきた印のような愛情や思いやりの記憶はいつでも自分の中に置くことができます。

私にとってのキラキラしている人たちは、そういうものを大切にしているなぁと、インドの色んな人たちと出会いながら思いました。

 

 

 

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