怒って叫ぶ人を優しい人に変えたメガネの話

中国雲南省の南から昆明へ戻るとき、寝台バスを利用しました。
山道を駆けていくバスドライバーのおじさんは
気性が荒そうな話し方です。

手に白粉をつけてぎゅぎゅぎゅっと
手をこすり合わせて気合を入れている様子です。

 

助手の女性は乗客を座席へ誘導していましたが、
私はこの女性を知っていました。

 

数ヶ月前、同じルートの元陽から昆明への道で
同じバスで、同じように乗客を誘導していました。

 

前回彼女は最初から最後まですごく叫んで叫んで、
機関銃みたいな話し方で叫んで怒っていました。

 

彼女の声はどんどん枯れていくけれど、
それでも叫び続けていました。

 

でも今回は柔らかくて
一度も怒らず少しおっとりとすらしているのです。

 

みんなに「小心(気を付けて)。」「靴脱いで。」と
柔らかく声をかけています。

 

とても、とても驚きました。

 

前回の彼女と今回の彼女の違ったところは、メガネでした。

 

前回の時は目の1cm前まで近づけて見ていたチケットを
今回は15cmぐらい離して見ています。

 

この人は、怖かったのかなと思いました。
自分を守るために、傷つけられないために
強く見せていたのか、
見えなくなったことに対するイライラとかやるせなさとか。

分からないことだらけで、
たくさん不安や怖さがあったのかなと思います。

 

今でも凄く良く見えるわけではないのでしょうが
以前より良くなって希望や安堵を感じ、
自信が少しでもついて生きやすくなったのなら
本当に良かったなぁと思いました。

 

自分の不安に思うことを取り除いてみれば
全く違う人間みたいに変わることができるのかもしれない
と思わせてくれた人でした。

 

写真は元陽のバザールにて。
元陽は雲南省の南にあり
ほとんどの人が漢民族ではありません。
村ごとによくバザールを開いていて、
様々な民族の特色のある綺麗な民族衣装を見ることができます。

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コメント

    • 北沢昇
    • 2016年 7月 16日

    素晴らしいですね^_^
    僕も旅行が好きでぜひよろしくお願いします^_^

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