5年前の311の時、エクアドルの空港で祈りを捧げられました。

311の時にもらった想い

5年前の311の日、私は夜行バスでチリとペルーの国境近くに到着しました。

バスターミナルのテレビの前に人だかりができており、なんとはなしにそのテレビを見ると、全てを海の中に飲みこんでいくような津波の様子が映っていました。

映画か何かかと思ったけれど、日本の地図が映り、震源地が広島あたりになっています。
でも津波は東北の三陸海岸で起こっていることを示していて、混乱しました。
すぐに家に電話をかけて状況を聞きました。
広島が震源地になっていたのは誤報だと知り、恐ろしい状態にあることを知りました。

電話を切った後、エクアドルの空港に向かうためにバスでチリの海岸沿いを北上してペルーとの国境に入りました。
入国審査官が私にスタンプを押したパスポートを返してしばらく考える様子を見せた後、仕事を中断して私の方へやってきて日本の状況を説明してくれました。

エクアドルの空港に着いたとき、知らない人が日本人ですか、と声をかけてきました。
それから10人ぐらいが集まってきて、手をつながれ、スペイン語と英語で日本に対して泣きながらお祈りをしてくれました。

それまで私は祈りが偉大なもの(神様とか)に通じるかは分からないけれど、自分の精神のために祈るのだと思っていて、他の選択肢がないから祈るのだと思っていました。

でも確かに脳は意識しだしてその物事に関することが目に、耳に入ってきてより多くの情報を掴むようになります。
普段は色々な情報を選択してとりこんでいる私たちの脳が、これは必要なことだ、と意識し、そのことに関する色々なことに気が付くようになります。

それから何らかの行動に移すことができるのなら、
祈ることは変わり始めることなのだと思いました。

自分の心の奥に届き、耳も目もその物事に関することを意識するようになって行動が変わっていくなら、
何もできない、と思うときに祈ることは無駄にはならない、
と今は思います。

マザーテレサと一緒に働いていた人が病気になり自国に帰ることになって
自分は何もできない、と悲観していたとき、
マザーテレサはその人にあなたは祈ることができる、祈って下さいと言ったそうです。

以前はその行動の意味が分からなかったのですが、その先につながっていくものがあるのだと知りました。

写真はインドの祈る人たちです。

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