モニュメントバレーで生きるということ

モニュメントバレーで生きるということ

モニュメントバレーはナバホ族の聖地として知られています。
モニュメントバレーでは現地のナバホ・インディアンがガイドをし、
車で色んなポイントに連れて行ってくれました。

 

ガイドに使っていた車が故障して他の車が来るのを待っていたとき、
一緒にまわっていた男性が

「ナバホ族の神聖な場所を観光客が見回ることについてどう思うか」

ナバホ族のガイドに尋ねました。

 

ナバホ族のガイドは私たちツーリストが彼らの家や庭、神聖な場所を
訪れることについて、

”Just stand on the road.”

と言いました。
気にならないのか、
止められない、と割り切ったのか、
それとも何も思わないようにしているのか分かりません。

 

ガイドの説明は、どこに何がある、というだけで
その意味や歴史などにほとんど触れず、
ガイドによってはガイド中に寝たりしています。

 

彼らの子どもたちは学校に行っているようで、
若い世代の者は見えず、小さい子どもと年寄りと
馬と羊だけ見えました。

 

彼はここでの暮らしを
「馬を7匹みて、羊を見る。それだけだ。」と話しました。
夜も10時に寝るから昔のように夜通しのツアーキャンプなどもしていない、と。

 

ただ生きるためにそうしているかのようにその時は見えました。
他にしたいことがあってもできないのか、
ただそこで生きていくことを全てとしているのか。

 

文化を守る、ということは難しいことです。
今を生きることと、昔をつなげていくこと。
工夫してどちらも大事にしたいことです。

 

部族の場所を訪れて思うことは、
彼らがツーリスト相手に収益を得ることばかりになっているところは
その部族の生き方から離れているように見えるということです。

 
ただ民族衣装を着て、民族的な物や動物を近くに置き、
観光客に写真やお土産を売る一つの生活の仕方に見えるのです。

 

それが悪い、というのではなく、その生活の中に部族の思いが感じられず
そうやって生きる方法、と形として見てしまうのです。

 

対して観光客を受け入れつつも、
自分たちの生活のあり方を曲げず
力を合わせて丁寧に暮らしている部族もいました。

 

観光客から収益を得ることは悪いことではないし、
文化継承にもなりえるでしょう。
そして止めることが難しい時代の流れでもあると思います。

 

けれどそこで魂を忘れ意識の中心がお金に向けられると
部族の誇りとは少し違った生き方になるかもしれないと思ってしまうのです。

 

愚かだと言われるかもしれませんが、お金は心をまどわすと時々思います。
又は、心を試すのかもしれません。

 

写真は彼が運転していた車が故障したときのものです。
他の車に拾われるまで彼と色んな話ができた貴重な故障の時間でした。

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